毎日の生活の中でルーティーンにしていることはありますか。
高齢になった母にはたくさんのルーティンがあって、そのルーティーンを私も取り入れてから心地よい暮らしができるようになりました。
そこで本記事では、母の11のルーティンワークと、暮らしをルーティン化するといい理由をご紹介したいと思います。
この記事はこんな方に向いています。
- 何をルーティーンにしたら良いか知りたい方
- ルーティンにはどんなメリットがあるか興味のある方
特に幸せに暮らすことを問いたい方におすすめです。
母のルーティンワーク11をご紹介
母はこだわりがあるわりに大ざっぱなところのある明るい人です。
人のために尽くすことが自然にできる自慢の母ですが、80歳を超えれば当然老いもやってきています。
これからご紹介するルーティンワークは高齢になっても繰り返し続けている母のいわば作法です。
①10年以上ずっと同じ朝食
泊まった日の翌朝の朝食はずっと同じものが出てくるので、母の朝食が月一くらいで食べたくて泊まりに行きます。
母の朝食メニューの記録写真を比べてみた⇩
- カフェオレ
- 半分にカットしたトーストにマーガリン
- カスピ海ヨーグルトのトッピングはきなこ
- フルーツはバナナ・季節のもの
- チーズだったりジャムだったりが添えられる
- お茶
ヨーグルトはずっと手作りのカスピ海ヨーグルトです。
私もチャレンジしたけれど長続きが難しい、継続するって大変なことなのに母は長年さらっとやっちゃいます。
きなこが体に良いのでかならずヨーグルトにかけてありました。
変わらない朝食は母のルーティンです。
②食事のとりわけは正確に!
お昼にはチャーハンとかパスタとか簡単なものを作ってくれるのですが、取り分けるときにその分量を計るんですよ。
母が言うには、上手に半分にできないから計るのだそう。
こっちが多いかな?と、私もよく迷うのでこれは早速取り入れて、迷う前に計るようにしました。
迷わないところが時短につながるので、好きなルーティンです。
③レシピは長年の経験
メニューを決めるところから母まかせ、料理はすべて作ってもらいます。
母の作業はほんとに丁寧なので見てて気持ちがいい。
キッチンにたつ母の横で、「へーそうやるんだ」「なるほどね、今度やってみよう」なんて合いの手いれながら。
いまさら花嫁修業みたいに教わることが多いんですよね。
「レシピを教えて」というと、「だいたいね」とか「カンだからね」とかなり大ざっぱなことをいうので、私は見て覚えるようにしています。
長年のルーティンなんでしょう、なかなか真似できませんが。
④好みのメーカーやブランドにブレがない
冷蔵庫の中とか収納庫に入っている商品のメーカーが昔からずっと変わらない。
一度決めたら、とことんこだわり続けます。
同じものが安心だそうです。
買い物を頼まれたときは注意が必要で、「パン粉」「洗剤」とメモしてもそれだけでは情報不足です。
- メーカー
- 商品名
- 大きさとか容量
詳細まで聞き取りが必須です。
「前にこれかな?」と適当に選んだら、「これじゃないのよ。まあいいけど」バッサリ言いました。笑
信頼する物へのこだわりがあるので、買い物は悩まないので私の好きなルーティン、時短で済みます。
⑤仏壇の花は欠かすことなく
母が守る先祖代々の仏壇がありまして、毎朝お茶とお水とお花の枝切りを欠かしません。
お花屋さんやスーパーで買って来るお花が多いけれど、庭に咲いた可憐な花をアレンジしていることもあって可愛いなと思います。
「夏は花がもたない」というので、「氷を入れると少し長持ちするよ」と言ってみたら、次に行ったときには氷を入れるようになって「花が長くもつようになった」と喜んでくれました。
歳をとっても新しい情報を取り入れてくれるのは、きっと活き活きとした花を供えていたいという母の思いでしょう。
花を欠かさない心がけは素敵なルーティンだと思っています。
⑥安心を得るための規則
私には姉がおりまして、母の家の敷地内のちょっと離れたところに住んでいます。
毎日午後3時にティータイムを設けて、姉は欠かさず母の安否確認を行ってくれるのです。
高齢の母ですから、この姉の訪問を喜んでいます。母思いの姉に頑張ってもらうしかないのですが、このルーティンこそが母の生活のリズムを整えているのだと思います。
家族の協力で成り立っている大切なルーティンです。
⑦残ったお茶も無駄にしない
古い人ってもったいないという意識が強いですね。
不便でもお茶は丁寧に入れますしね。
ペットボトルのお茶を常備する私としては少し頭の痛い話ですが、急須に入れて飲んだあともまだ出るからと多めにお茶を出して、ペットボトルに詰め替えて冷やして飲んだりしています。
なんの気なしにやっているみたいで、全く気負いがないのがいいんですよね。
習慣ってやっぱりすごいと思います!
⑧庭師におもてなしをしたい
母の暮らす家はちょっぴり庭が広くて手入れができきれず、庭師さんにお願いすることが多いです。
何日も来てもらうこともあるのですが、お茶菓子を準備するために奔走しています。
「自分が食べるものは家にあるもので十分」なんていいながら、やたらとお菓子や飲み物を購入してくる母。
最近はコンビニもあるし、お茶菓子をだす習慣って薄れているけれど、母のおもてなしの習慣はちょっぴりいいなと、わたしもやってみたいと思うこの頃です。
⑨天声人語の書写の継続
母と私の約束は、毎日「天声人語」の書写をすることです。
母がずっと前から続けていたことで、私もやりたかったのだけれど”朝日新聞”購読していないんですよね。
今は毎日母は天声人語を私のために切り取ってくれます。
しばらく会えなかったときには、送ってくれたりもして。
一人では続かないかもしれない書写ですが、次々母から渡されるので日々頑張って続けています。
続けていると当たり前になってきてやらないと気持ちがわるい、これこそがルーティンなんだなと気づきました。
⑩自然にたまるポイ活
母はメーカーとかブランドとか行くお店とかほとんど決まっています。
この効果と言ったらびっくりしますが、何しろショップのポイントがたまるんです。
ギフトを贈るのはお気に入りの商品、コスメはずっと同じものを同じお店で購入する、これって結局はポイ活ですよね。
母のルーティンで稼いだポイントをちゃっかり使っているところ、しっかりしています。
⑪愛着があればとことん着たおす
母のこだわりは身につけるものにもありまして、気にいるとずっと同じものを着たがります。
ないわけではなく買えなくもない、とはいえソックスとか穴があいたら直して履き続けたりするのをみます。
ケロッとして「あら。どうして?」な感じです。
別にもったいないとかそんなことより、気に入っているから直してでも使う!理由がしっかりあって習慣になっていて潔いです。
暮らしをルーティン化するメリット
ご紹介したように、母はたくさんのことを長い人生の中でルーティーン化してきたようです。
母の習慣が心地よい暮らしにする理由は以下です。
- 変わらない食卓が落ち着く
- メーカー・ブランドに信頼を寄せ安心する
- 毎日の食事は丁寧を心がける
- 長年の経験で培ったレシピが安定している
- 習慣化しているもてなしの心(供花・お茶菓子)
- 継続は力(ヨーグルト・書写)なり
- むだなくむりなく
このような心地よい暮らしがルーティーンになると、自然に幸せになるということではないでしょうか。
- 変わらない食事・丁寧な食卓は心が豊かになります。
- お気に入りが増えるとうれしいや安心が増えます。
- 継続するとで力を入れずに暮らせます。
- 他者を大切にすると心が満足します。
- ムダやムリをしないと得がついてきます。
母のルーティン化した暮らしの中には、目に見えない幸せが詰まっているのだと思います。
最後に・・・幸せな暮らしにおすすめな本
今回はルーティン化した暮らしが導き出す幸せな暮らしについてお話がしたかったのです。
あなたの生活にもルーティンを取り入れてみてはいかがでしょうか。
私が何度も繰り返し読んでいる書籍に”私の生活流儀” 本多静六著があります。
母の暮らし方に通じる部分を感じてお気に入りの書籍です。
特に、「ムリのない法・ムダのない法」には、いいことだと思ったらただちに実践にうつすことあるのみと記されています。
私は母のルーティーンの中でいいなと思ったことはどんどん取り入れています。
この本を読むと、間違えていないんだととても勇気づけられるのです。
ご興味がありましたらご一読してみてください。
幸せに暮らすヒントがたくさん書かれている、心からおすすめしたい良書です。
最後までお読みくださりありがとうございました♡